やっと来たNikonD800と共に憧れのニコ爺生活。写真撮ったり、北米語とイギリス英語の違いついて考察したり、デザインについて考えたり、外国生活について問答したり。それぞれの比重はそのときに興味あるものによって変化します。まあ、ちょっとマニアな話が多い。

2012/01/25

足の幅が変で大変だった話3

2012/01/25
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前回からの続きです。
幅狭靴について(といっても新しい情報は殆ど無いんだけど)アップしてから、ものすごい数のアクセスがあります。その昔カランのレビューを書いたら私のブログで一番ヒットするワードになってしまったのと同じ現象ですな。あ、しつこいようですがお仲間の方はぜひこちらから→コミュニティーにご登録ください。

そしてその検索数から推測できることは、現在の幅広靴大隆盛の影で困っている人が相当数いるに違いないということ。服ならXSのひとがXL着ても見た目が悪くなるだけでどこも痛くなったりしませんが、靴はまあ、歩けませんからね。そして、靴が合わないというとなぜか「完全に合う靴など無い」「わがままを言うな」となるこの風潮どうにかならないものか。気合で履いてやり過ごせる程度の違いなら、プレーンパンプス一足に3万出すかよ!!ファッショニスタじゃねーんだ、普通のパンプス買って残りの金でレストランにでも行くわ!!(はぁはぁ)

前回は市販品を諦めオーダーメードパンプスに落ち着いた話でした。今回はスニーカー編です。あ、ちなみに話題それますが、普通のパンプスは市販品は指が死ぬので買えませんが、オープントウのサンダルの場合、指の収まりを気にする必要がないので、足長を無視してワイズのみ合わせて1サイズ下げることで、指の付け根周りをがっちりと抑えることができます。イギリスでサンダルを買ったときに、 自分の合うサイズにまで下げていったらサイズ3(対応表だと22cm)でした。逆に言うとそこまで下げないとサンダルから足が抜けてしまうので、これしかなくて3になったんだけど、普通につま先がある靴で22cmなど絶対に指が入りません。


スニーカーすらそこらへんの安いやつで代用できないなんて・・・。
本題に戻ります。
パンプスが買えた後はスニーカーだ。
リサーチの結果、幅狭界ではパトリックとかオニツカタイガーという靴が幅が狭くて有名らしい。すぐやる党の私、とりあえずパトリック取扱店に行ってみた。
ホーキンスとか舶来物のスニーカーに比べて、見るからに幅が狭いというわけではないんだけど、どうやらこの靴は日本人の足型にあわせて甲が低いらしい。(私は日本人は甲高反対論者です)確かに、ワイズというものは幅のみではなく足の容積を測るものと考えると、パトリックの靴は死ぬほど厚みがない。(かねまつのシューフィッターさんがよくここまで薄い靴がありましたね、というほど)

履いてみた感想。


うーん。。。よくわからん。

靴を調達したのがまだ残暑の残るさかりだったのもあり、それまでのビーサンからいきなり足全包みっていうのもよくなかった。でもまあ、幅狭の人の履けるスニーカーって、これとかぐらいしかないみたいだしということで、一足試しに買ってみた。この靴も単なる実用品と考えると高けーっす。(;_;)
でもデザインかっこいいし、作りがものすごく丁寧なのでよしとする。さすがスニーカー好きが好きなブランドだけある。

そしてしばらく使った後の感想。

そこら辺で売っているE幅のスニーカーよりはずいぶんいい。が、やはり見た目通り靴の幅自体はそんなに狭くないため(Dぐらい?)靴が前に滑る現象を止めることができない。スニーカーなんで、紐をきつく縛る、靴底の調整、厚い靴下でいろいろ改良を施しているけど、左足(絶望的に幅狭)はいつも親指があたっている。

それでも、この靴を履いて靴が足についてくるってこんな感じ!?というのが体験できた。(スニーカーでの話ね)足にぴったり合って地下足袋を履いているような感じであり、靴ってこういうものなのね、歩くってこういうことなのね、ということが実感できるし、この靴を買って以来、自分の足にあった履き心地、歩き心地はこの靴を基準にしています。


でもね、、、やっぱり普通幅は普通幅で狭い幅ではない。
最近やっぱりA幅ではない靴の限界を同時に感じています。どーーーーーしても、親指が当たるんですよ。足長については2人のシューフィッターに正しいサイズだとお墨付きをもらっているので、サイズは正しいはずなんです。でも寒かったり体がむくんでいなくて幅(厚み)を稼げないときは、足が延々と前に滑る。こんなに指がいつもいらいらするなら、いっその事ガバガバのどこも当たらない靴を履きたいと思うほどに。最近では左に合わせた弊害で0.5cm大きめを履くことを余儀なくされているはずの右足の親指まで前に当たるんです。これは絶対に長さの問題ではなく、前すべりの問題ですよね。

紐をきつく縛るとすべりは止まりますが、今度は足の甲が痛んで長時間歩けません。大体、この状態ですら踵はまだグラグラしてるんです・・・。(紐解かずに靴が脱げるよ!!)つまり、パトリックはA幅の足を止められるほど幅が狭くないんだと思う。

私が買ったのは、見るからに甲が薄め+布でできているStadiumというモデルと、見た目で買ったSullyというモデルの2つ。2つとも同じ木型を使っているそうなんですが、布製のStadiumの方が10倍ぐらい履き心地が良い。というか、やっぱり布なので自分の足型に合わせやすい。Sullyは合皮なので伸びなくていいかと思ったんだけど、皮が硬いので紐をきつく縛ると甲に負担が全部かかってきます。しかも足の先端部分がフレキシブルじゃないので、幅が広いのはそのままという悪夢に・・・。

同じパトリックでもMarathonの方はちょっと履いてみて、やっぱり見た目通り指のほうがぶかぶかだったので止めました。(デザイン可愛いんだけど(;_;))同様に、女性向けで出しているラインの靴も見るからに幅がでかいので幅狭の人は避けたほうがよさそうです。

こんな感じで、幅狭界救世主のパトリックですら、ギリギリセーフかどうかという感じです。幅が狭めと言われているプーマも、試着した感じではアウト。こちらで見るメジャーブランドの靴も、幅は日本の靴よりも狭めだけど、いつものように踵が絶望的にブカブカなのでアウト。こうなるとニューバランスが出しているらしい、A幅のスニーカーを取り寄せて買うしかないんでしょうか?ニューバランスださいからイヤなんだけどw

今のところは、まあ履ける靴、かわいいというところの妥協点として、パトリックを愛用しています。でもこれで10キロ以上歩くと爪が死ぬ・・。(そんなに歩くな)
以上現在までの幅狭靴ハント実況でした。
 
半年間の検証の結果、膝及び足の指付け根痛は踵がきちんと固定されていないと出てくると判明したよ。右足の踵がグラグラしてると、それをかばって左足の膝から上で踏ん張ってバランスをとっているようなんですよね(変な靴を履いた翌日、筋肉が強張るのでわかる)ヒールを履いていると、スニーカーやフラットシューズよりかは踵が固定されるから痛くならなかったんだね。そんなわけなので、「踵固定」は自身の健康のために必至命題なのです。山歩き用のトレッキングシューズ欲しいんだけど、A幅なんてあるんかいな?
トレッキングシューズとりあえず見つけたよ編