やっと来たNikonD800と共に憧れのニコ爺生活。写真撮ったり、北米語とイギリス英語の違いついて考察したり、デザインについて考えたり、外国生活について問答したり。それぞれの比重はそのときに興味あるものによって変化します。まあ、ちょっとマニアな話が多い。

2012/04/21

英語-本/映画/DVDレビュー: Bones season 1,2,3

2012/04/21
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まだシーズン前半しか見てないのですが、忘れないように感想を書いてみたいと思います。

Bones (邦題:ボーンズ 〜骨は語る〜)
北米英語が全く聞き取れないので、もーなんでもいいからハリウッドドラマ見ないと!!な時に契約しているオンデマンドサービスのNetFlixで全シーズン揃っているのを見つけたので、適当に見始めた作品。なんかそういえばこれが始まった時まだ日本にいて、見たいなーと思ったような事を思い出した。

かなり有名で長く続いた作品なので、いまさら概要もいらないかもしれないけど、英語の勉強のためにDVDを探している人用にちょこっと:
主人公はForensic Anthoropologist=法廷人類学者と呼ばれる、骨を見てその人の生前の姿を科学的に復元する職業の人。んで、Forensicが付いているので、その能力は主に法廷で被害者がどのように殺されたのかを科学的に立証することに活かされます。ストーリーはERみたいに一話完結をベースにしつつもっと大きな渦がシーズンごとにわき起こる感じ。



シーズン1
北米英語特有の語尾上げしゃべり方がめちゃくちゃ鼻についてきつい。イライラしてくる。上記の通り思い入れも何もない状態でみているので、遺体が白骨化してたりドロドロに溶けていたり、まあ、尋常でない状態の検屍体を前に、誰が誰を好きでとか、どーでもいいジョークとか、ちょこちょこ挿入されるそういういかにもハリウッドドラマのノリの軽さ的な物についていけない。基本的なストーリーとか組み立てとか人物像とか結構好きなのに、変な軽さがうざい。ERみたいにシリアスだけでやってくれればいいのに・・・。

シーズン2
1でのグロ死体での描写が受けたのか、グロ描写さらにパワーアップ。が、肝心のストーリーが結局「FBI!!!!!」って怒鳴りながらドアを蹴破るありがちな刑事物っぽい組み立ての回が多くなってきて残念・・・。1の地味だけどラボでSquintsが一生懸命骨から証拠をあぶり出す推理シーンが、この作品の一番の見所で面白い所だったのに、制作費が増えたせいか、場面設定や派手な演出も増えた代わりにこのドラマの特徴もマイルドになってしまった感じ。それじゃあCSIと大差なくね?

シーズン3
2でちょっと変な方向に行きがちだったストーリーが、またラボでの検証の比重が増えて1に近い感じに。死体のグロさもさらにパワーアップ。シーズン1終わった辺りから、この世界にのめり込む事が出来てきたし、北米英語もまあ慣れてきたので、個人的に一番見ていて楽しいシーズンでした。


英語について
見始めたときは早いし専門用語すごい量だし、(英語の)サブタイトルつけてても停止しないと分からない事とかあったんだけど(いや、まだあるけど)、ずっと見てれば早さは何とかなるかな?個人的に思うんだけど、北米語ってリンキングがめちゃくちゃ強いよね?なんか思ってもいない風に発音されている言葉のつながりが多くて、多分これが北米英語が全然聞き取れない理由なんだと思うけど。あと語彙がイギリス英語とかなり違うので、基本的な単語なのに知らない/聞いた事ない言葉がかなりあります。

そんなことよりも何よりも、主人公の職業的にもドラマのテーマ的にも人体の名称、科学薬品、法廷関連用語など、多分日本語に訳してもらってもよくわからない単語がいっぱい出てくるのでそこらへんは無視して聞き流すのがよいかと。たとえば動植物のラテン名とか。傷ではなくて裂傷とか、腕の骨じゃなくて上腕なんとかなんとか骨とか、普通に出てきて、それを科学者ではないFBIの刑事が「英語でしゃべれ」って突っ込むのがこのドラマの面白さのひとつなので。 単語がわかんなくても全体として何を言っているのかわかるようになるスルースキルを鍛えるのには最適かもしれないですねw あと、主人公のボーンズもめちゃくちゃ頭いい設定なので、いつも(語彙的にも観念的にも)難しい事ばっかり言っているので、やっぱりここはひとつ、いかに分からない中で理解度を上げるかの練習と思えば。

英語はめちゃくちゃむずかしいけど、ストーリーが見てて面白いので、リスニングの勉強にはいいドラマだと思う。むしろ、これが普通に理解できたらもう勉強はいらない境地だとおもうのでw、分からなくて当然的な態度で鑑賞するとおもしろいしリスニング力はアップするし2度おいしいのではないか。すくなくともESL系の教材よりかは100倍面白いです。


アンジェラ
どーでもいいけど、彼女の能力チートじゃね?
つーか、自分がアート系なのでおもうんだけど、犯人のモンタージュを手書きで描くのと、映像とか画像を解析して隠れた情報を見つけ出したり、犯行現場を3Dで再現してどのように犯行が行われたかを検証したりする、いわゆる画像処理技術は全く別のスキルですよ?絵を描ける人はコンピューター科学系弱いし、画像処理が得意な人はたぶん頭蓋骨を見てその人の生前の顔を描き出すような高度な技術を必要とする絵画は苦手だと思うんだ。24でも画像処理担当の人いたけど、いかにもギークっぽく描かれていたしね。他のキャラクターはいかにもその道のプロって感じがするんだけど、彼女だけはなんだか設定作りの時点で他の人たちがカバーしていない領域を全部突っ込まれたようなキャラクターで、リアリティーがなくてちょっとかわいそう。あと職場で恋愛の話ばっかりしててうざい。

どうでもいい話:追記
話が進むとちょこちょこと出てくるFBI付きの精神科医の人。
すげー教科書みたいなブリティッシュイングリッシュで、今時BBCでもこんな人いないよ。とか思ってたら、彼がかの偉大なStephen Fry( スティーブンフライ)なんですな!彼の朗読は英語の勉強中、ハリーポッターのオーディオブックでそれはそれはお世話になったんですが、顔を見るのは初めてでした。なんてイギリス人を絵に書いたようなご尊顔・・・。ハリーポッターだと声を作って(役にはまりきって)朗読していた印象が強いから、声からだけだと全然気づかなかった・・・!!


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