やっと来たNikonD800と共に憧れのニコ爺生活。写真撮ったり、北米語とイギリス英語の違いついて考察したり、デザインについて考えたり、外国生活について問答したり。それぞれの比重はそのときに興味あるものによって変化します。まあ、ちょっとマニアな話が多い。

2012/03/08

英語-本/映画/DVDレビュー: The Sign of Four(四つの署名)

2012/03/08
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もうずいぶん前に読み終わったので早く感想書かないと(汗)
最近BBCのシャーロックさんの活躍のおかげで再ブームの兆しのシャーロックさんです。私も早くシーズン2みたいっす。
The Sign of Four by Conan Doyle
さてこちらはオリジナル小説の方。ホームズシリーズ2作目にあたり、1作目と比べるとなんだか文体が比較的読みやすい感じがしました。前に読んだ作家も、1作目より2作目の方がずっと読みやすい人がいたんだけど、なんなんでしょうね?
ホームズシリーズは短編がいくつもあったり、長編があったりしてシリーズを追いかけにくいんですが、私もそれで間違えて途中から読み始めちゃいました。きちんと最初から読みたい人はWikiとかで時系列をきちんと調べておく事をお勧めします。

内容は、1作目と同様、小学校の図書館に翻訳本が置いてあるような本ですので、大人が本気のエンターテイメントを期待して読むものではないかと・・・。2作目という事もありホームズもワトソンもキャラ立ちしてきた感じがあるので、萌えながら読むにはよいと思いますが、ストーリーはきわめて基本に則ったおりこうさん路線です。(まあ、英語に集中できてよいという面もあるかも)小学生のときはドキワクして読んだけど、まあ、古い推理小説なので、今となってはトリックがちょっと物足りない感じなのは否めない。

1作目よりもたくさんロンドンの名所が出てきますよ・・・。
英語も一作目より平易な感じがしたし、初めて読むにはこっちの方がいいかもしれない。

わたしは・・・ホームズはもういいや・・・。
他に読みたい本もいっぱいあるし・・・。
ホームズシリーズを子供の頃に読んだ事がなくて、英語目的で・・・ってひとはBBCのドラマの方をお勧めしますよ。あっちは大人でも純粋に楽しいから。

作品をさらに楽しむための追記:
このままのレビューだと何とも味気ない感じがしたので、どうでもいい追記をしてみる。
原作ではホームズ、ワトソン君と呼び合う彼ら、最新版のBBCのドラマではシャーロック、ジョンと呼び合っているのをお気づきだろうか?
これはただ単に「変えたかったから」とかいうんじゃなくて、時代背景を19世紀から現代に移したために、呼称も現代の基準に合わせたので変更したのです。
日本では、親しい友達を呼ぶ以外のときは大体名字で呼び合いますが、ファーストネームで呼び合うという事になっている英語圏でも昔はSurname=Familynameで呼び合っていたそうで・・・。以前レビューに書いたPride and Prejudiceでも登場人物はみーんなSurnameで呼びあっており(例外的にみすたーだーしーとその友達はFirstnameで呼び合っているので、友達関係の近さが分かってよろしい)、だーしーのファーストネームは何なんだぁぁぁぁぁ!!!と初見リーダーはみなじりじりさせられた訳です。日本は今でも天皇陛下を名前で呼ぶ習慣がないのと一緒で、昔の英国でファーストネームを知れるということはお近づきになれた証拠だったのでしょう。
そんな文化的な事もちょっと頭の片隅に入れながら読むと、作品をもっと楽しめると思います。


The Sign of Four (Penguin Classics)
読みやすさ        ☆☆
熱中度             ☆☆
語彙(☆が多い程多い)       ☆☆☆   
達成感             ☆☆
(5点満点)