やっと来たNikonD800と共に憧れのニコ爺生活。写真撮ったり、北米語とイギリス英語の違いついて考察したり、デザインについて考えたり、外国生活について問答したり。それぞれの比重はそのときに興味あるものによって変化します。まあ、ちょっとマニアな話が多い。

2012/07/04

英語-本/映画/DVDレビュー: Misfits今話されている本物のイギリス英語を知りたい人は必見

2012/07/04
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こんにちは。最近レビューばっかりになっている当ブログです。なぜかというと、
春に注文したカメラがまだ来ない。
雨ばっかりで撮影に行けない。
精神的にちょっと弱り目サイクルであまり活発に新しい事に挑戦していない。
でっかいテレビを買ったので久しぶりに映像作品をよくみている。
リスニング力がなまってきてるのを実感しているため、余計によく見ている。
食い物系、ファッション、家族となんとかしました〜☆系はよっぽどの特別に伝えたい事がない限りは書かない主義。

そんなわけなので、必然的にブログに書こうかなと思えるネタが見た作品ばっかりという・・。まあいいんです、半分は自分のための記録なので。

そして本日のお勧めはこちら
Misfits(ミスフィッツ)
イギリスのチャンネル4で放送されていた(らしい)ドラマ。シーズン4まででてるの?
イギリスにいたときは(主に語学的な問題から)あまりテレビを見なかったんですが、改めてみると、やっぱりイギリスというかヨーロッパはハリウッドとは違うヨーロッパ流がたくさんあって面白いわー。

つーか、イギリス英語やっぱりいいわー。わかりやすいー

以前見ていたBonesでもオレンジのつなぎを着た人がよく出てきてたんで、彼らも囚人かと思ってたんだけど、Misfitsの主人公たちは犯罪者ではなく軽犯罪を犯して、ご近所にご奉仕する罰を与えられた「経過観察処分」みたいな人なんですね。オレンジのつなぎは米英共通の罪の象徴なんだな。(←なんでって聞いたら、単に目立つからだって)

シーズン1はBAFTAの賞を取ったらしいです。登場人物5人のキャラクター付けが秀逸で、実はストーリー大した事やってないんだけど、彼らの掛け合いを見てるだけで楽しい。こういう演技見ちゃったらもう日本のお遊戯会のドラマには戻れないよ。(随分前から見てないけど)いっつも思うんだけど、イギリスはこういう、顔がいい、スタイルがよいだけじゃない個性的な俳優女優がごろごろいる所がすごい。シェークスピアの劇が当時の環境ほぼそのままでふらっとみれちゃうお国柄だからなー。

ジャンルがなぜかSciFiになってる(笑)なんだけど、あらすじはちょっと前に流行ったHeros(ヒーローズ)のような一般人がある日超能力を手に入れちゃって・・・的な話。その上に肉付けしていく部分がいかにもイギリスのドラマらしく皮肉やウィットに飛んでて秀逸です。

主人公5人はいかにも現代の若者という感じ(しかも警察のご厄介になるような人種だ)で、日本でも渋谷にたむろしている連中みたいなのをご想像していただければ。というわけなので、使う言葉は汚いし下ねただらけだし、1エピソードに1回はほぼヤッてるみたいなお上品な方々は眉をひそめかねないドラマです。アメリカのドラマと比べるようになってわかったんだけど、ヨーロッパって表現がめちゃくちゃオープンですよね。月並みだけど、さすがモンティパイソンを生み出した国である。程度は推して知るべし。

そして特筆すべきは5者5様の(日本人からすると)かなりきついアクセント。慣れるまで結構手こずるかも。特にケリーは普段わからんといってるのを聞いた事がないうちのクマさんですら、何ていってるのか分からない時があると言っておりました。(多分アメリカ人もわからないぐらいすごい訛り)わたしはサブタイトルつけないと何を言っているのかさっぱり分かりません。あそこまでいくと英語に聞こえない・・・。
一番プレーンなのはサイモンかな。全員がああいう風に話してくれたら聞き取り手こずらなくて済むのに・・。プレーンと言ってもやっぱり最近の若者っぽいしゃべり方なので、ニュースとか教授のしゃべりとは違う感じですよ。彼らの会話は、当然(若者同士の)日常会話なんで内容は簡単なんですが、使う単語が本当にストリートで使われているもので教科書に載ってないものが多いので、非常に勉強になると思います。わたしもしばらくしたらもう一度見返したいと思っています。結局、ネイティブスピーカーと話してて分からない事がある場合、くだけた表現を知らないからってことがすごく多いので。

 
見やすさ        ☆☆☆
熱中度          ☆☆☆☆☆
語彙(☆が多い程多い)  ☆☆☆   
達成感         ☆☆☆☆☆(シーズン1&2のみ)
(5点満点)




ネタバレがいやな人はここで退避。



1点すごく残念なのは、このシリーズ最初はシーズン2までで完結の予定だったんじゃないのかな?というのがすごくありありと分かる作りな事。そこで終わってればものすごいきれいな終わり方だったのに、蛇足的なストーリー(クリスマススペシャルとシーズン3)でいままでの積み重ねが台無しになる感があります。さらにこの作品の要であり最大のムードメーカーのネイサンが3には出てこないのでにんともかんとも。いるときはうるせーうぜーーーーとおもってたけど、いなくなって初めて分かる彼の存在感・・・。そして、その穴を埋めるように似たような新キャラクターが登場するんだが、ネイサンの功績はあまりにも偉大であった・・・。そんな訳なんで、わたしは蛇足部分を自分の記憶から消し、元々の予定の(であろう)シナリオのまま記憶に残すべくシーズン3はチラ見して見るの止めました。