Brave-ブレイブ-(邦題:メリダとおそろしの森)が今週末からもう公開されていたようなので見に行ってきました。北米に住んでいるとハリウッド映画の公開出し惜しみがなく、さくさく公開されていくのでなんだか得した気分。公開後初の週末だったので、満席になるぐらい混んでいました。そして、いつもいく映画館はこのご時世に座席指定がないので、ピクサーぐらいの人気作を公開直後にみようと思ったら1時間前に行って並ばないといい席が取れないと言う・・・。こんなに並んだのは10年ぶりぐらいなんですが。信じられん。今時座席指定でチケット買えないとか。カナダの映画システム。(ここだけ?)
基本的に自分からはあまりこの映画を見に行きたい!!とならないんだけど、ピクサーの映画だけはDVDも揃えてずっときちんと映画館で見ているようなファンです。なので、最近個人的には効果に疑問があり腐食気味の3Dよりも、きれいな映像を堪能できる 2Dで鑑賞。これなら暗いとか眼鏡がずり落ちるとかのストレスから開放されますからの。
感想。
すごーい。映像きれい。
実写みたい。進化したなー。
以上。
うーん。うーん。
最近のピクサーっていつもストーリーがこんな感じなんだよなあ。
去年トレーラー見たときはデザインとかコンセプトで多少ワクワクしたんだけど・・。映画のテクニック的にいうと、昔はマットペイントでやり過ごしてたんだろうなーっていうシーンが、3Dモデルで構築してあったり、トイストーリーの時はこんな壮大なシーン描くの無理だったろうなーっていうレイアウトがたくさんあって、中世ヨーロッパ好きな私はそういうファンタジー世界を見てるだけで楽しかったんだけど・・・。
ほかにも、王妃の服の質感(シルクタフタ?)、プリンセスの服の素材感(サテン?)、王様の布地と革のベルトと金属のテクスチャーのかき分けとか、石を1つ1つ手で削り出していっただろう事が分かる石造りの城の壁とか、絵心がある人なら「うわっっっすげっっ!ここまでやる!?」みたいな職人魂をみる事が出来るんだけど、肝心のストーリーがなぁぁぁぁあああああああああ。
あまりにも予定調和過ぎて、中間飽きちゃうぐらい。
ストーリーテリングのうまさは相変わらずなんだけど、観客の予想を裏切るようなイベントが1つでもないと飽きちゃうよ・・。ディズニーは本家の映画でいつもいつも「父と息子の絆物語」みたいなのをやっているから、それの女の子&母親版をつくれっていう指令が上の方から来たのかなー?みたいな、マーケティング事情が見え隠れしてしまうのも寂しい。ギャグも使い古されて久しいアレだし・・。今時スコットランドのスカートの下は何も履いてないんだよ〜っていって、「え!?そうなの知らなかった!!」ってなる人の方が少数派の気が。
メリダの髪とか、布、水、エフェクトのシミュレーション系はさすがに世界一のCGアニメーションスタジオにふさわしい出来でしたね。とくにメリダの髪は動きも含めて本物にしか見えないよ〜〜〜
主要人物がみんなスコティッシュ訛りでしゃべっているので、ちょっと聞き取りにくいかも。最初ちょっとニュージーランド訛りに聞こえた。NZの移民はスコットランドからもたくさん来ているはずなので、そういうつながりがあるのかな?英語でしゃべっていても、ハリウッドの映画と違ってピクサーのアニメはいつも舞台にふさわしい訛りをつけてくれるので個人的に好きです。Ratatouilleのフランス語訛りとか。舞台が中国なのにバリバリの西海岸英語とか辟易するタイプなんで。ここは全部アメリカかよみたいな。日本語訛りもやってくれないかなー。(カーズ2であったっけ?)
イギリスに住んでる以外にスコティッシュ訛りに遭遇する事ってあんまりないと思うので、スコットランドの風に触れたい方は字幕鑑賞必須です(笑)
トイストーリー、モンスターズインク、ファインディングニモ、ウォーリーを見たときの感動はもうないのかな。自分がピクサー節に慣れすぎちゃっただけなのかな?ここまで良質の材料が集まったなら、もっと他の方向に膨らませてほしかったな〜。というのが正直な感想。子供向けだからといって、一から十まで全て使い古された表現にしなければならない訳でもあるまい。アニメや映像美に興味がある人は、写真鑑賞的なノリで非常に有意義な時間がおくれると思います。大画面でぜひ隅々まで鑑賞してください。
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