やっと来たNikonD800と共に憧れのニコ爺生活。写真撮ったり、北米語とイギリス英語の違いついて考察したり、デザインについて考えたり、外国生活について問答したり。それぞれの比重はそのときに興味あるものによって変化します。まあ、ちょっとマニアな話が多い。

2011/11/04

足の幅が変で大変だった話1

2011/11/04
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つい先日、全く同じような内容のポストをネットサーフィン中に発見したため、私が書かなくてもいいかーとかおもって考えてたのですが、少しでも細足幅靴普及のためになればという思いで、小さいながらもここに声をあげさせて頂きます。ご共感いただける方はぜひフェイスブックでつながりましょう→

膝が痛いんです・・・。
発端は左膝の痛みでした。
ここ数年ちょっとでも歩くと左膝が痛くなり、もうそんな年なのかなー?とか、ちょうど同時期に水泳を始めたこともあり平泳ぎのキックが負担なのかなー?などと考えていました。しばらくすると右足指の付け根(外反母趾が出るところ)も痛くなってきて、ピンヒールどころか、最近ヒールパンプスほとんど履かないのになぜ?と思っていました。不思議だったのが、この痛みヒール靴を履くとでてこないのですよ。イギリスの靴は指の入るスペースが小さくかかとが大きく取られているせいで、日本で履いていた23cmの靴だったとしても、指はぎゅうぎゅうかかとには指が入るという状況で、ろくな靴がなかったのですがそれでも買わないわけにはいかないので、合わない靴を無理やり履いていました。そのときはまだ、ああ、外国で変な靴を履いていたから骨が変になっちゃったんだな、ぐらいしか思ってなかったのです。

そんなこんなで、日本に帰ってきて、もう靴だけは惜しまずに買いました。(そんなに量は買ってないですけどね)確かに日本の靴はヨーロッパで試した靴よりもずっと足の指のスペースがあって履きやすい。でもなぜか膝と足指の痛みは強くなるばかりなんですよねー。今流行りのバレエシューズを履くと痛みが特に強く出ました。

で、今回もう一度日本を去ることになって仕事をやめて少し準備する時間があったので、思い切って足の幅を専門家に測ってもらうことにしたわけです。

足の幅については、もう随分前、初めて就活靴を買った=デパートでちゃんと靴を買った=シューフィッターに見てもらった時に、足の幅が狭い。ということを言われて、それ以来見た目がほっそりした靴を選んで買っていました。結局その就活靴もはじめに欲しいと思ったもの結局合わないので、シューフィッターが持ってきてくれた似たようなデザインのもの、すべてが合わず、最後にうちにはこれしかないってかんじで持ってきてくれた細身の靴+ストラップ付きしか買えなかったのです。それ以来、自分は幅が細めの靴しか履けないということが念頭にあり、靴(だけ)はちゃんとしたものを買ってきたのに・・・。


そして測定結果。
左23.0A 右22.5B

AとかBとかいうのは普通の人は耳にしたことがないと思います。私も今回自分で調べるまで全然知らなかったので。でも、そんな人でも2Eだとか3Eの靴は幅が広くてあるきやす〜いとか言ってるのを聞いたことがあると思います。Aっていうのはそのベクトルと逆

足幅(ワイズ/ウィズ)
狭い           広い
AA A B C D E EE EEE

こんな表の一部を差して2Eがどうのと違って靴が売られているわけです。ここらへんの説明は私が書かなくても、あちこちにあると思うので省略しますが、日本女性の靴は最近はE~EEが平均として作られているらしく、Aなんていう規格外の幅の足にとっては、正に履く靴がない。ということになってしまうわけですね。私も細足幅の皆さんがみんな通る道、銀座かねまつクチュールサロンで上級シューフィッターさんに測定してもらいましたが、私のあしはかかとが特に細いらしく、この幅では既製品でかかとが合う靴は無い。と断言されてしまいました。(;_;) 当然ながら、靴というのは履く人間の足とはめ殺しの関係にならないといけないので、靴のかかとのほうが履く人のかかとより若干狭く作られているそうなんですが、私のかかとは実測値の時点で日本の婦人靴の平均的な幅よりすでに狭いらしい・・・。

通りで思い返してみればパンプスをちゃんと履けた思い出がない。
靴擦れ、靴脱げ、踵パカパカというのはパンプス履いたらそういうものだと思っていた。
ヒールを履くと足が前に滑って全体重が足の中指と薬指にかかって、数時間もすると拷問状態になるのも、ヒールとはそういうもので、履けないのは根性が足りないからだと思っていましたw

本来の足長の23のパンプスを履くとまずかかとがぶかぶか。(歩けない)そして市井の店員程度だと大抵、大きいですか?となり、1サイズ下を持ってくるか中敷きを入れるというコースになるわけです。 確かに、足の幅が狭い=容積がないので、22.5ぐらいの靴だったら入ってしまうのです、が、全長はちゃんと23あるので、あとで指がギュウギュウ歩くことままならず、こんな纏足靴誰が履けるかーーーーー!!!ってろくに履かずに投げ捨てたことが何度あることか。中敷きコースも一緒で、中敷きを入れる=きつくなるですから、結局指の辺りがぎつぎつになり、歩けない靴完成〜。

シューフィッターさんに「今までどうやって靴履いてたんですか?」
と聞かれました。いや、聞かれても(笑)上記の通りに私のサイズの靴というのは市場に流通していないので本当に合った靴を履いた経験がない。そして、「靴というのはそういうものだと思っていたので」としか答えられず。しかしさすがに年取ってきたのでおそらく今まで根性と筋力で支えてたものが無理になってきて、体が悲鳴を上げてきたのがどうやら今回の顛末っぽいです。

そして。
ここまでの話は、私がいろいろリサーチしてきた幅狭足の方の共通の経験だと思います。足が痛くなってきた件を除いて、靴が合わない経緯については皆さんほとんど同じ経験をされていました。下手な中敷き入れましょうは破滅への第一歩です。試着の時点で爪があたってる靴が歩けるわけ無いじゃん。靴は縦に伸びねーんだよ。かかとブカブカ、かすってもいないのに中敷き入れて歩けるようになるわけないじゃん。幅があってないから足が滑ってんのに、全体に中敷き入れたら指が入るスペースがなくなるだろーーー!!!!合う靴がないっていうのは、わがままいってるんじゃないの!市場原理とやらのせいで、本来のサイズの靴が出回らないから、無理して靴に合わせて履いているうちに体までおかしくなっちゃったよ!

次回はオメー靴買えねえよ宣言を受けて、どうしたかについて書きたいと思います。といってもそんなにみんなと違うことしたわけじゃないけどね。
ウェブ上にまとまった情報が少なかったから、少しでもシェアしたいんすよ。